2017年09月24日

第五回文フリ大阪ありがとうございました

お疲れ様でしたー!

イベント後のウイークデイズ、長かったですね!!!

(お疲れ様の押し売りをしてすみません)


※これは紺山の個人的レポート、かつ長文ですのでご注意(?)くださいませ。


918日は、第五回文学フリマ大阪に出店していました。ぽぴんぽっぺん+PlasticWildのぽぴんぽっぺんのほう、こうやまゆたかです。

当サークルは黒川杞閖さん(くろかわきゆりさん。難しい下のお名前・杞閖は、きゆう変換杞憂一字消す杞/ゆりあげ変換閖上一字消す閖、という感じで変換しています)と紺山ゆたか(読みは一応コウヤマユタカですが、コンヤマユタカって入力しています)の合同サークルなのですが、台風の影響により黒川さんは不在でした。


黒川さんはちゃんと営業(?)できる方なので、ご不在とか、大丈夫かな、、と前日から眠れずすごい紫色のクマを目の下に飼いながらの参加でした。ちなみに、たぶん、大丈夫では、なかった……すみません……単独参加のイベントとあまり変わらない過ごし方をしてしまっていたと思います……

買い物にも出たし、ドーナツにも並びました。(さらには最近体調があれなのについつい荷物を端折って対策のアイテムを持たなかったせいで、途中、会場と車道を挟んだむかい側にあるドラッグストアにまで足を伸ばしてスペースを空にするていたらくでした……備えがなかったので憂いがありました……)(黒川さんのお名前の入力時に消したはずの憂の字とこんなところで再会してしまった……)(あら、うまいこと言っちゃいましたね?! 私ったら!!)

それでもスペースにお越しくださった皆様、本を手にとってくださった皆様、本当にありがとうございました! スペースを空けている時にお見えくださったら方もいらしたようで(お隣さまから伺いました)たいへん失礼いたしました……

スペースにお見えにならないまでも、見本誌コーナーでご覧くださった方やなんとなく気にかけてくださっていた方もいらっしゃることでしょう〜〜ありがとうございます!

おいしいものをくださった方もありがとうございました!


壁沿いのスペースだったので、長机をくぐって出入りしていました。一般入場開始と共にお買い物に出るつもりでしたが(サークル参加の自覚は??)、スカートをお召しの方も少なくなく行き交うなか、長机くぐっていたら、ちかん行為でお縄になるのでは……と一抹の不安を覚えてしばしおとなしくしていました。

それから行き交う人の流れが途切れるのを待って、狙いを定めたご本たちをお迎えにむかったのでした。


狙った本はほぼ押さえられ、差し入れも案外お渡しできてよかったです! そりゃーご挨拶できなかった方もあるけれど!

差し入れを用意している時、あんまり個別化はできないけど(お品を探すために割ける時間的制約により)、ふと目についた「あっあの方のあの作品のイメージ!」とか「あっお好きだとおっしゃっていた食べ物!」とかで、個別に追加することはあります。個別に差し入れを増やしているから特別に信奉しているとか、そうでないから十把一からげにして軽んじているとか、そういう序列が私のなかにあるのではないのです。増えるのは、目についた「その方のことを連想するきっかけの品」が、差し入れ可能だったから、というだけの事情です。たとえば、時期的に茄子がたくさん売られていて「來さんところの周くんは茄子がお好きだったな〜〜ごはん中にそんなこと忍様がおっしゃってたな〜〜」と連想してはいても、地元産の茄子を差し入れする選択は私にはなかったので、來さんに茄子を差し入れはできませんでした。そんな感じです。


そうそう、差し入れをお渡しするどころか、今回なんと、会話をしてきました!!!

いやそのほんと私、ネット上でこそこんなんですけど、年甲斐もなくアドリブのきかないあがり症なので、、ほら、、ネット上でよくしゃべるのだって決して瞬発力はないでしょう、、

へへへ、來さんのスペースで一穂ミチファンミーティング(?)を行い(詩でも読みあげるようにBL小説の一節を暗唱し始める二人……笑)、きよにゃさん來さんと帰りもご一緒できたから、いっぱいお話できちゃったぞ! え? あーそうですね、いっぱい(当社比)感は否めませんけど!!

ところで、一穂ミチさんのキャラで一番好きなのは慈雨さんですが、一番好きな作品は『街の灯ひとつ』でして、、街の灯の二人って、、「世が世なら(?)年齢差一歳未満の義兄弟という道もあった二人じゃない?!!そりゃ好きだわ!!」と、車を二時間ほど運転する帰り道(※台風の影響で)に突如思ったことを報告いたします。

いやその、この帰り道というのが、大阪府下最恐と名高い霊場にして心霊スポットのある付近を通り抜けるコースだったんですよ。しかも、文フリのあとに壬生キヨムさんとOtaさんの二人展におじゃましていたんですけど、そこで拝見した作品の一つに「ならではをぴょんと飛び越え攻撃の手は緩めずに歩く(´д・`)たち」の短歌とコラボするど迫力の一枚があったのですが、その絵が、この霊場付近での霊障の噂のイメージと、私の脳内で重なりつつあったんです。怪談的な時(?)はエロチカなこと考えるといいってツイッターで見たことがあったので、必要に迫られて、フルスロットルでフジョシしていたんです。必要に迫られて。

あ、ホラー映画にエロチカなシーンがつきものなのって、もしかしたらお祓い的な意味があるんですかね?!


狙ったご本はほぼ押さえたとはいうものの、裏を返せば「狙ったご本しかお迎えできなかった」のでもあります。あと、決め打ち過ぎたきらいもあって、新刊だけお迎えしたサークルさんの在庫情報などをツイッターで拝見しては「あ〜〜それも未読だった〜〜!!」と頭を抱えたりしていました。


スペースでは今回初めて、「字スケブ」をやっていました。興味持ってくださった方に「あっスケブないです?! 紙ありますよ!!」と、本もそうやって売り込みなさいよ……的に前のめりに書かせていただきました。

占星術的に見立ててスケブで鑑定しますよ、というけったいなことだったのにお付き合いくださる方がいらっしゃって、とてもありがたかったです。「えっすごい、そりゃあなた創作なさいますよ!!」的な配置をお持ちだったりして、ぞくぞくしました……でもそれをちゃんと伝えられる言葉にできなかった気がする……精進します……

ご依頼のない時は音也くんと一ノ瀬さんを占ってました。音也くんのトリガーは「人々が胸にいだく叶うべき夢を叶えるため」に引かれるし、一ノ瀬さんのトリガーは「自分の技術を人に選ばれるかたちに洗練し魅せるため」に引かれる感じですねー(なんの話だ?)。

そんなこんなで夢中で占いしてるあいだにたぶん無配が結構減ってて、、なにか不義理をしでかしていたら申し訳ないことでした!

サークル参加されている方については、私がスペースにおじゃまして、割と上から目線(物理的な意味で)でお姿をとらえることが多いので、私がスペースにいる状態で来てくださると「あれっどなただっけ?!」になりがちですみません。


あと、めくって読んでいただくお品書きを作っていて、最初のうちは皆様まったくスルーの感だったのですが、途中からは案外見てくださる方もいらっしゃって、うれしかったです。お品書きの内容は、写真を撮ってツイッターでもそのうち紹介しますね。


そういえば、私が去年の合同誌『ツイステッドオスマンダ』に書いた『きょうをかぎりに』という話について、なんか名状しがたい話だなーと思っていたんですが(なんか共に挫折感?味わってる中学生と風俗嬢がなんかみたいな)、きよにゃさんに「高いごはんを食べに行く話」とまとめていただき(ありがとうございます!)、「それだ!!」と思ったので、今後それで宣伝してゆく所存です。高いごはんを食べに行く話です!


頒布した本が、手にしてくださった方・これから手にしてくださる方にとって海のものであるか山のものであるか……は私の知ったこっちゃないのですが(人様からの評価は私には決められないし、悪かったと言われてもよかったと言われてもどうでもよかったと言われてもありがたいです!)(ご感想、いつでもお待ちしてます!!!)、私としてはひとまず、「既刊も新刊も無配も、いい本でしょう。えっへん!」といった気持ちでございます。


今後の活動について、お知らせです。

合同サークル「ぽぴんぽっぺん+PlasticWild」としての活動は今回の文学フリマ大阪が最後でした。既刊については、それぞれの個人サークルで頒布を続けますし、まだ模索中ではありますが通販も検討しております。

合同サークルの解消理由ですが、、二人の仲が冷え切った(!)とか、音楽性の違い(!)とか、そういった人間関係的な事情(音楽性の違いは人間関係なのか?)ではなく、紺山側の私生活的なあれで、いまの活動時期での同人活動が難しくなったというだけですので、スキャンダラスな話題が提供できずすみません(?)。

もともとは私の我儘から始まったような活動でした。最初から最後までご迷惑をかけ通しでした。

こんなところでですが、黒川さん、本当にありがとうございました!

今後のご活躍も楽しみにしています! ファンです!


(紺山)

posted by ポピンポッペンプラスプラスチックワイルド at 09:12| イベント参加

2017年09月17日

ドールハウスのお姫様


くろかわです。

本番直前ですが、文学フリマ大阪にて無料配布するペーパーに掲載する短編です。

ぜひ当日は、現物をお手にとってみてくださいね!(redx3前日譚です)


『ドールハウスのお姫様』







あれはいつのことだったろうか。

そう、彼女がうちにやってきたときのことだ。



「どうか、これを預かっていただけませんか」

僕と紅子(べにこ)さんの暮らす屋敷にやってきた女性ーー原科(はらしな)アスカさんは、前のめり気味に言った。

アスカさんは、家主に急に呼びつけられた僕に大きな手荷物を押し付け、出された紅茶もろくに飲まずに、そそくさと立ち上がる。そして、このひとことだけを言い残して、逃げるようにして去っていったのである。

「あ、返却は不要ですので! それでは!」

僕と紅子さんは、呆気にとられるしかなかった。

「……紅子さん、何なんですか、あの失礼な人は」

「うーん、悩める子羊?」

残されたお茶を片付けながら、僕は困り顔の紅子さんに尋ねる。紅子さんは間を置かずに明快な返事を返してくれたが、それでも僕は納得がいかない。それは何故か。それは、彼女が僕の自信作を飲んでくれなかったからだ。そんな僕を見て、紅子さんは笑う。

「まあまあ、へそを曲げないで、征宏(まさひろ)。彼女だって困っているんだから、ね」

「ですけど……」

「ほらほら、口答えしている暇があったら、その大荷物の中身を確認しなさい」

「はいはい……。解りましたから、紅子さんも少し手伝ってくださいね」

僕は折れ、紅子さんの指示に従って、アスカさんが残した大きな紙袋を開封した。紙袋と言っても、高さにして一メートルはありそうな、巨大なものだが。僕は同居人、あるいは屋敷の女主人である紅子さんの協力も得つつ、なんとかそれの中身をリビングのテーブルの上に引きずり出す。

「これは……」

「まあ! 素敵だわね」

それは、古びているがとてもきらびやかで、そして大きな大きなドールハウスだった。

「で、これの何が問題なんですか? ただのドールハウスじゃないですか」

僕はドールハウスのドアや窓を開閉しながら、紅子さんに問う。すると、彼女は大げさに咳払いをしてみせた。この時点で、この人が何をしようとしているか見えてしまうのが、悲しいところだ。

「……夜な夜な、このドールハウスから物音がするんですぅ! 三日に一回は笑い声もするし、すごくすごくうるさくて、何より怖いんです! あたし、これを持っていたくないので、預かってくださいー!」

なんと紅子さんは、アスカさんのものまねをしながら、彼女の話を再現してくれたのだ! 僕としては、呆れるばかりである。

「……ものまね、上達しましたね。この短時間で、よくもまあ」

「うふふ、ありがとう。私とってもうれしいわ」

皮肉を皮肉と受け取ってくれない女主人は放っておいて、僕は話を進める。手は引き続き、ドールハウスの窓を開ける作業をしたままだ。無論、僕も紅子さんもわざとである。

「アスカさんは、このドールハウスから奇怪な物音がして怖がっていた、と」

「そのとおりよ。まあ、十中八九ーー」

「!?」

僕が開いていない最後の窓に手を掛けた、そのときである。その窓が内側から押し開けられる感覚がし、そしてーー。

「やーっと出られたのだわ!」

「ーー十中八九、音の妖精のしわざだと思われるわね」

中から飛び出してきたのは、背に片翼を生やした小さな女の子だった。彼女は僕をみとめるなり、翼で飛び上がってガラス玉のような澄んだ瞳で僕の顔を覗き込んだ。大きさは、三十センチくらいだろうか。

「あたしはメイメイ、いわゆる妖精なのだわ。あなたは?」

「……征宏」

メイメイと名乗った女の子は、僕の驚きなど意に介さず、からからと笑う。

「マサヒロね! 素敵な名前なのだわ! こっちの女の人は……」

僕はそんなメイメイに、戸惑いつつ答える。

「紅子さん」

メイメイは、僕と紅子さんを交互に見て、やがて納得したかのように微笑んだ。

「紅子かあさまなのだわ! 覚えたのだわ!」

「かあさま?」

「かあさまだからかあさまなのだわ!」

僕は慣れない呼称に戸惑いつつ、紅子さんの周りを飛び回るメイメイを目で追った。

「決めたのだわ! あたしはこれから、マサヒロたちの家でお世話になるのだわ! よろしくなのだわ!」

「あらあら、家族が増えるのね、大歓迎よ」

僕は紅子さんのあっさりすぎる決定に呆れることしかできなかった


ドールハウスを僕の部屋に移し終えるころには、すっかり夕方になっていた。紅子さんは特製のアイスティーで僕をねぎらいつつ、こう言った。

「征宏、知ってる? 妖精には、真実を見抜く力があるのよ」

彼女の目は、とてもやさしげだった。
posted by ポピンポッペンプラスプラスチックワイルド at 23:54| 裏話

2017年09月03日

紺山ゆたか『ノスタルジック・ブルー』予告編

去年の野焼きにしくじったために土地が倦んでいる――と言う大人がいる。臥せっている姉のために今年の野焼きを成功させたい少年・千草は、村役から霊能力者の呼び遣いを頼まれて――。


本文サンプル
posted by ポピンポッペンプラスプラスチックワイルド at 20:58| 立ち読み